平成18年1月1日
調布市剣道連盟
年頭に想う          会長 鱒澤 仁


 明けましておめでとうございます。昨年は創立50周年を迎え、幾つかのイベントを記念に取り入れることができました。4月はホームページの開設、6月は成少年大会に団体戦の導入と手拭の配布、9月には偶然ながら近藤勇杯争奪大会を調布市剣道連盟の正式種目行事に取り入れる等をいたしました。これもひとえに関係者の方々のご努力と感謝申し上げる次第です。

昔から武道は「礼に始まり、礼に終わる」と申しております。今、世間ではご承知の通りどうにもならないくらい乱れております。どうすればいいのでしょうか。一言で言えば「礼の欠如」でしょうね。世間ではその「礼」を真剣に考えているでしょうか。
剣道は「礼」についてうるさく指導しておりまして出来ない人にはやり直しをさせます。また、言われた人は素直な気持ちでやり直しをするのが当たり前なのです。でも一部では出来ない人もおりますね。特に試合中の最後の礼では負けた人に限って悔しさのあまりいい加減にしてしまい、やり直しをさせるとムッとして審判をにらみ返すこともしばしば。また、道場での挨拶が出来ない人(父母も含め)も見受けられますのは残念で寂しくなります。大人は子供がお手本として観ていることに気付いてほしいのです。
旧漢字では「礼」を「禮」と書き「豊かさを示す」と読みます。剣道をするとかしないとかは後回しです。相手を敬う思いやりの気持ちはどこに行ってしまったのでしょうか。私が世の中、全てを正すような大それたことを考えているのではなく、せめて我々指導者ができることは剣道を正しく教え伝えていくことで礼のできる人になって欲しいと希望しているのです。そのためにも父母の皆様の暖かい愛情をお子さんにそそいでいただくのはもちろんですが自ら積極的に子供さんのお手本となる礼を示していただければ、剣道修業の一助にもなって尚よろしいかと存じます。そうすれば親子の剣道も前向きになり指導者も一生懸命になりますのでこの上ないことと思うのです。その様な実例は沢山見てきております。やはり親が本気なら子供も本気になりますし指導者も本気になって対話ももっと増えていきます。昔から「親しき仲にも礼儀あり」と申します。これが崩れかけている昨今に心を痛めております。


これからも剣道は指導者・親・子のスクラムを組み、一体となって進め正しい行いのできる人又、人の心の痛みが判る優しい人になる事を目指して剣道に専念していきたいと思っております。この小さな輪を大切にしていきたいと日頃考えて止みません。

正月早々大変差し出がましいことを述べさせていただきましたが今年こそは剣道を通じて周りが楽しく明るくそしてすばらしい年になりますようご祈念申し上げる次第です。